2022.08.03

51期 上善水如 ~大宮夏祭り『例大祭』とは~

8月1日は武蔵一宮氷川神社にて「例大祭」という御祭事が開催されました。大宮のまちはこの「例大祭」にあわせて、市街各地をお神輿が練り歩き、夏祭りが開催されています。残念ながらコロナにより今年も夏祭りは神輿の展示のみで中止となりました。

この「例大祭」がどのような祭事かというと、毎年天皇陛下の勅使をお迎えして執り行われる祭事です。

明治元年、明治天皇は京都から都を東京に遷された直後の10月28日に氷川神社を行幸され、天皇陛下自ら祭事を執り行われました。その時に、武蔵一宮氷川神社を武蔵国の鎮守勅祭の社とお定めになり氷川神社親祭の勅書(「祭政一致の詔」:以下)を賜りました。

この勅書では、氷川神社をその国の鎮守とし、今後は毎年、奉幣使を遣はすようにして、それを永く変わらぬ例とせよ。(現代語に訳)と記載されており、これが、現代まで続く「例大祭」のお祭りが意味するところであります。

「祭政一致の詔」で仰せられている言葉のひとつ、ひとつが今の日本の姿を省みた時に心に痛切に響くものがあります。日本という国は神話から生まれて、創られてきたこと、この「例大祭」を通し、日本人として魂を再び呼び起こし、行動を起こしていくことが求められる時代であることを感じております。

また、この「例大祭」に参列できる地元企業は、江戸時代や明治時代から続く老舗企業がほとんどの中で、創立50年足らずの当社が参列できることは氷川神社様や氏子様でもある多くのお客様とのご縁のおかげであり、当社が50年で積み重ねてきた信頼の証だと自負しております。

例大祭に参列できる意味を感じ、深く心から感謝し、参列させていただいた例大祭となりました。