2024.01.09

52期 上徳谷如 ~新年のご挨拶~

穏やかな気候のもと初日の出を拝み、心和やかな元旦でしたが、一転して心痛な思いの中で元旦を過ごし本日を迎えました。

元旦に発生した令和6年能登半島地震により多くの方が亡くなられ、倒壊した家屋の下敷きになっている方も今なおいます。被害に遭われた方、ご家族やご親戚が被害地域の方々にお住まいになっている方々に心からお見舞い申し上げます。

 

改めて新年あけましておめでとうございます。

年末年始も休みなく管理する建物を見守り続けてくれたSINセンターをはじめ、ビルテクノマイニチ・毎日興業の社員、職員の皆様ありがとうございました。

また、元旦三が日において恒例の大宮駅周辺の清掃奉仕に参加していただいた皆様もありがとうございました。

今年はアフターコロナ後の正月とあり、年末年始に街中に多くの人々が活動し、ここ数年のコロナ禍では考えられないくらいゴミも多かったのではないでしょうか。

他人のために、街のために自らできることを積極的に実践する姿勢こそ、とても清らかであり、職員の充実した笑顔から喜びや幸せを感じることができました。

 

昨年は一年間50周年イヤーで、本業と共に50周年の記念事業に取り組み続けた一年でした。

皆様のおかげで大変素晴らしい一年となり、各種事業を通して多くの方々の支えをいただき今日があることへの感謝、そして沢山の学びや気づきをいただきながらも新たなご縁にも恵まれ、大きく成長できた一年でした。

 

本年2024年は「甲辰(きのえたつ)」年となります。

「甲」 は十干のスタートとなる、種子が固い殻に覆われているの中、殻を破って昇り進もうとする状態です。

「志が自我の殻を破って昇り進もうとする力」を現わしています。

「辰」 は“震”を表し、“奮”・“振”・“伸”とも表現され、十二支の中で最も強い運勢力を持っていると言われています。

そんな「甲辰」の年がはじまった元旦に日本列島に大地震が襲い、私たちはこの困難に直面しながら勢いよく自らの命を振動させ、奮い立たせながら成長していくことが求められている年なのだと実感しました。

そして今年は「自我の殻を破り、独立不羈(ふき)*の精神で勇気を奮い立たせる年。」がテーマです。

(*不羈とは、他に縛られない、抑圧されないといった意味)

 

人は過去の経験や勝手な思い込みから、知らず知らずのうちに自らの限界、枠をつくっています。

言い換えると殻をつくり籠っています。

それぞれの仕事においても同様だと思います。「自我の殻を破り」とは、“自我”は自らのうちに留まっている状態のことです。それは自分のこと(自分の幸せや、楽や、保身など)しか見ていない状態です。

「殻を破る」とは、自分を中心とした意識を解き放ち、他我となる他人(お客様や仲間や周囲)への意識を慮ったり、人以外の自然や環境といった部分に意識を傾けることです。その境地で志を立て、理想を描き、そこに向かって自らの意志・エネルギー(自らの内側から湧き出すパワー)を奮い立たせて活動していく、突き抜けていく状態が「殻を破る」ということです。

その活動においては、過ぎ去った過去への批判や他や周囲への批判はせず、今ここから何をすべきか、自己を内省し(行動や言動、心などを反省し)突き進む気概と勇気が必要となります。

自我を破り活動するからこそ、日常の些細な出来事や周囲のちょっとした成長に気付き、真の喜びや幸せを感じることができ、それが自らの幸せにも繋がってきます。ここが今年の干支から発せられるテーマです。

 

これを受けて私の今年の抱負・テーマは

「理想の実現にむけて、明るく、鋭い感性で勇気をもって積極果敢に昇り進む」としました。

すべては、「建物・施設を通して、所有する方々の幸せ、利用する方々の幸せ、働く仲間の幸せを追求する企業となる」そんな理想的な姿を実現していくために、2024年も引き続き、お客さまや周囲の仲間に「ありがとう」と感謝する気持ち、お仕事をいただいている建物を愛する思い、未来に向けてより良くしていこうという気概を心に抱き邁進してまいりたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い致します。