2021.08.04

50期 心地光明~古来の想いが今に伝わる「例大祭」~

武蔵一宮氷川神社

8月1日に武蔵一宮氷川神社で「例大祭」が開催され、参列してきました。

例年ならば、この例大祭に合わせて7月31日~8月2日は、大宮駅西口、東口はお神輿が各町内から結集し、にぎやかな街中となりますが昨年に引き続きお祭りは新型コロナウイルス感染症流行の影響により残念ながら中止となってしまいました。

1868年明治天皇が即位した直後である10月17日に、「氷川神社親祭の詔(祭政一致の詔・勅書)」を賜(たま)い勅祭の社(やしろ)とお定めになられました。そして、10月28日に明治天皇が自ら氷川神社を行幸され、祭儀を執り行われました。

【氷川神社親祭の詔(祭政一致の詔・勅書)】

天地の神々を敬い、そのまつりを重んずるは、我が国の大切な儀式で、政治教育のもとである。しかるに、中世このかた政治の道が衰(おとろ)へて、祭の儀式がおろそかになり、国のおきてもだんだんと行はれないようになった。朕は、これを深く慨(うれた)いている。今、すべてのことを改めようといふ時、新しく東京に都を定めて、親しく政をすることになった。

これから、先ず祭の儀式をおこし、国のおきてを引きしめ、祭と政とが一致していた昔の道に変えさせようと思う。そこで、武蔵国大宮駅の氷川神社を、その国の鎮守とし、親(みずか)ら行幸してこれを祭ることにする。今後は、毎年、奉幣使(ほうへいし)を遣(つかわ)はすようにして、それを永く変わらぬ例とせよ。(※現代語訳)

「例大祭」はそれ以降、毎年天皇陛下の勅使をお迎えする祭事です。そして、この祭事に合わせて、大宮では夏祭りが開催されることが現代の習わしとなりました。

例大祭に参加し、氷川神社で半日過ごすと太陽、空、風、緑の木々など壮大な大自然を感じることができます。そして、この地に鎮座する武蔵一宮氷川神社の存在は時代を通して私たちに日々の生活や経済活動は「当たり前」ではないこと、この自然の恵みや力に活かされていることを教えてくれています。そして、150年前に明治天皇が、武蔵一宮氷川神社で近代国家の日本において危惧され、述べられた詔のお言葉は、地域のいち企業の私たちは日々の事業活動で、日常生活で、胸に刻み深く考え、行動にうつしていかなければいけないと「例大祭」を通して感じさせていただきました。