2021.06.23

50期 心地光明~安心・安全な建物を~

先日、大宮駅西口のインターネットカフェで従業員女性を人質にとる立てこもり事件が発生しました。駅前通りには警察、消防、救急車両が停車し、交通規制が行われ、いつものまちの風景が一変しました。宅急便の配達スタッフの方が凶器を持った男に襲い掛かられ負傷し、犯人が逃走する事件も起こっております。ここ最近、大宮近辺でも凶悪犯罪が増えているように感じます。

私ども毎日興業グループは、建物の安心・安全を守る会社です。そして、建物を利用される方々の安心・安全を見守り、創り出していくことが事業使命です。

では、このような社会情勢の中で「安心・安全」な建物をどのようにつくっていくか?

私は、基本的なことですが「きれいで明るい環境をつくること」が一番重要だと考えております。

事例として、1990年頃アメリカ・ニューヨークで当時、ジュリアーニ市長が執った政策で「窓割れ」理論を取り入れたものが上げられます。ガラス1枚が割られることは大した犯罪ではないが、それを放置するような社会にはいずれ大きな事件が起こるとして、法違反や軽微な犯罪を徹底的に取り締まったといいます。その結果、凶悪犯罪の数は激減し、安心して地下鉄にも乗れるほど安全なまちを取り戻したそうです。

このような事例を通して、私どもにできることを考えると、建物の顔となる入口エントランスやエレベーター内を明るくし、床や壁、天井までいつもきれいな状態を維持することです。その活動が不審者を寄せ付けない、いたずらをしようとする輩の心理を落ち着かせるような効果に繋がります。それにプラスして、防犯カメラ等の防犯設備を設置することで、より効果的に犯罪抑止力が高まると今回の事件を通して感じました。

コロナ禍により飲食店でのお酒の提供が制限され時短要請となっている今は、駅前周辺でたむろし、煙草をふかし、お酒を飲み、大声で騒ぐ人々の風景を多く目にするようになりました。そのごみを回収し、汚れを落とし、常にきれいな通りをつくる地道な活動も、私どもができる活動であり、「安心・安全、快適なまちづくり」にむけた企業の使命と言えるでしょう。

建物とその周辺をきれいにし、建物についた汚れや不具合を放置せず速やかに処置することが、その建物の「安心、安全」を創り出します。

多くの建物を管理する弊社の活動がそのまちの「安心、安全」に繋がっていることを意識して、本日も建物をきれいにして参ります。